新幹線であった悲しいできごと
この前、新幹線に乗ってたときの出来事。
いきなり話変えちゃうんですが、
新幹線にあんまりいい思い出がないんですよね。
学生の時、とある大企業のインターンに参加できることになりまして、
そこの人事担当さんから
「交通費は全額支給するので、無理せず新幹線で来てくださいね!」
と言われまして、
なるほどさすが黒字フルマックスの大企業や!夜行バスなんか使わんでええんか!
ほな遠慮せず新幹線乗っていくで~!
とテンション高めでグリーン車に乗って行ったら、くっそ怒られたんですよね。
グリーン車も新幹線やん…。
(怒られながらもちゃんと交通費として全額支給してくれたのはさすがです)
そんなわけで新幹線には魔が潜んでいると思っているのですが、
先日、地方からの帰り道、品川で下車しようと列に並んでいたら
やたら後ろの女の子(推定20代後半)がキョロキョロしてるんです。
キョロ子としましょう。
最初は挙動不審な子やな~ぐらいに思ってましたが
ちょっと俺も気になって意識をキョロ子に向けてみたら
どうやら俺の方をチラチラ見てる模様。
ただ、俺の記憶にそんな知り合いは存在せーへんし、
でも相手は気にしてるし、
ひょっとして向こうは覚えてるけどこっちは覚えてない最悪のパターン?
それはほんま気まずいから勘弁願いたい。
とか思ってたんですが、そこで気づいたんです。
これ、一目惚れちゃう?
今、俺は、一目惚れされるという、すごいシチュエーションに遭遇したんじゃないか。
そういえばキョロ子が心なしか頬を赤らめているようにも見える。
そしてなにより挙動不審。
キョロキョロしすぎやでキョロ子。
人生初めての逆ナンがもうそこまで来ている。
さあ、頑張れキョロ子。
少し、ほんの少しの勇気を出せばいい。
俺はウェルカムよ。
でも、俺は振り向かない。
キョロ子の勇気を待っている。
さぁ!
頑張れ!!
うつむき加減のキョロ子。
すっと顔を上げた。
目に力を感じる。
心を決めたんやね、キョロ子。
さぁ!
「…マサキだよね?」
誰それ。